”ゆうびんうさぎとおおかみがぶり”

　　　　　　　　　　　　　　 それでも、だいじな郵便配達を休むわけにはいきません。


ゆうびんうさぎ　　　　　　　 がぶりのところへ行くのは、いやだなあ・・・・・


　　　　　　　　　　　　   いつもなら自慢の早足で

                             山道をとんとん かけていくのに、

                             今日はてくてくとぼとぼ。


ゆうびんうさぎ　　　　　　　 ふうおばさん、郵便です。



ふうおばさん　　　　　　　　 はい、ごくろうさま。

　　　　　　　　　　　　  おや、顔色が良くないけど、何か心配事？


　　　　　　　　　　　　　そこでゆうびんうさぎが

                             わけを話すと


ふうおばさん　　　　　　　　まあ、がぶりのところへ。

　　　　　　　　　　　　　かじられないように気をつけてちょうだいね。



                             ふうおばさんは心配しながら言いました。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　こんどはきつねのつねおさんのところにやってきました。



つねおさん　　　　　　　　　あぶない、あぶない。

　　　　　　　　　　　　 配達するのはやめたらどう？

　　　　　　　            それにしても、いったいだれが、

                       　　がぶりに手紙を書い　　　　　

　　　　　　　　　　　　 たのかなあ・・・・


　　　　　                だれが書いた手紙でも、ゆうびんうさぎは

　　　　　　　　　　　　配達しなければなりません。

　　　　　　　　　　　　それが仕事ですから。


ゆうびんうさぎ　　　　　　ししおばさん、ゆうびんですよ。


ししおばさん　　　　　　　はーい、ごくろうさま。あれ？

　　　　　　　　　　　　いつもの元気はどうしたの？

　　　　
　　　　　　　　　　　　ゆうびんうさぎは、いのししの

　　　　　　　　　　　　ししおばさんにも

　　　　　　　　　　　　はなしました。


ししおばさん　　　　　　　それは心配ね。手紙を置いたら、

　　　　　　　　　　　　いちもくさんにぴゅーんとにげて帰ることですよ。


　　　　　　　　　　　　ゆうびんうさぎは、リスの兄弟や

　　　　　　　　　　　　いたちのおじさんにも

　　　　　　　　　　　　言われました。



リスの兄弟　　　　　　　　ああ、怖い！

　　　　　　　　　　　　用心第一、逃げるが勝ち。

いたちのおじさん　　　　 がぶりのところか・・・・・・

　　　　　　　　　　  　とにかく逃げて、きみにけがでもされると、山のみんなが

　　　　　　　　　　　  困るんだからね。


                          配達を続けていくうちにｌさんかくやまの

　　　　　　　　　　　 がぶりの家がだんだん近くなってきました。

　　　　　　　　　　　 おっかなびっくり、さんかくやまを登っていくと・・・・・



　　　　　　　　　　　突然木の陰から、がぶりが現れました。


ゆうびんうさぎ　　　　 ひゃあーっ！出たぁ！

　　　　　　　　　　
おおかみがぶり　　　　なにを驚いてるんだい。

　　　　　　　　　　　郵便配達ごくろううさん。

　　　　　　　　　　　おれにも手紙を届けにきてくれたんだろう？


                                                                               ～ to be continued～

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